週刊少年ジャンプで1976年から長期連載されていた、全200巻の漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
少しお金にガメつくも頼りになる下町の警察官・両津勘吉を主人公に、
浅草の亀有を舞台に個性的なキャラクターたちが生き生きと生活をしている、人情味あふれるギャグ漫画です。
テレビアニメ化も実写ドラマ化もさらには舞台化もされている大人気漫画です。
今回は、そんな「こち亀」が劇場公開された作品をご紹介します。
アニメ以外にも、なんとあの人が両津役で実写化されていたって知っていましたか?
1977年の実写作品です。
ファンの間では「せんだみつお版こち亀」という通称で通っています。
亀有派出所を舞台にし、田中邦衛、たこ八郎が演じるライバルの警察官が登場し、下町の住民も巻き込んでドタバタ騒動を起こしていきます。
由紀さおりの歌唱シーンや丹波哲郎率いるGメン'75の面々も役そのままに登場する昭和の豪華な怪作です。
脚本は「仁義の墓場」の鴨井達比古、監督は「女必殺拳」シリーズの山口和彦です。
参考:https://www.allcinema.net/cinema/162436
1985年に、集英社による「ジャンプスペシャルアニメ大行進イベント」用に製作され、会場で上映された作品です。
コミックス第43巻「罰当たり!両さんの巻」、第45巻「シルバー・ツアーの巻」の2作品を映像化しているものです。
まだテレビアニメ化前なので、この作品の声優は、両津勘吉役を内海賢二、秋本・カトリーヌ・麗子役には土井美加、中川圭一役は神谷明、という豪華実力派声優たちによって演じられている珍しい作品です。
参考:https://filmarks.com/movies/11578
劇場用アニメ作品第1作目です。
亀有に出現した謎の爆弾魔、そして悪徳企業を相手に、両津勘吉が女性FBI捜査官とコンビで大暴れします。
声の出演はテレビアニメシリーズと同じく、両津勘吉役にタレントのラサール石井、秋本・カトリーヌ・麗子役に森尾由美、中川圭一役に宮本充です。
ゲスト声優に星野リサ役を「ちょんまげぷりん」のともさかりえ、他に伊東四朗や小松政夫というコメディの大御所も出演しています。
参考:https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/movie/serc257/
劇場用アニメ作品第2作目です。亀有の河川敷でUFOの目撃されたことに目をつけ早速、両津勘吉は早速、金儲けをはじめようとし…。
日本の亀有だけではなく、舞台はハワイにも移ります。
荒唐無稽なギャグもありますが、人情味にあふれたハートフルストーリーです。
ゲスト声優は両津勘吉役のラサール石井とともに「コント赤信号」としてデビューしたタレントの渡辺正行、「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」などの平山あや、ベテラン俳優の生瀬勝久などです。
「こち亀」は1976年〜2016年まで、なんと40年も続いていたんですね。
その認知度から一般社会にも影響を与え、浅草神社にはコミックス総発行部数1億3,000万冊突破記念の石碑が建立されたり、JR亀有駅には制服姿の両津勘吉の銅像が建てられています。
連載が終了されるときはテレビニュースにも取り上げられるなど、その存在の偉大さを改めて感じました。
両さんはいい加減なことをするダメな大人として子供たちの反面教師でもありましたが、子供心を忘れない楽しい大人です。
ジャンプ愛読世代の心に響く名言も、よく残していました。
何度でも読み返したくなる名作漫画です。
ここで紹介した劇場公開作品も、ぜひご覧になってみてくださいね。